お歳暮
「お歳暮を贈る」などのように使う「お歳暮」という言葉。
「お歳暮」は、音読みで「おせいぼ」と読みます。
「お歳暮」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「お歳暮」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
お歳暮の意味
「お歳暮」には次の意味があります。
・年の暮れに、平素世話になった人や、目上の人に感謝の心をもって物を贈ることをいう。(出典:日本大百科全書(ニッポニカ))
時期は12月20日~28日頃です。
現在では夏のお中元と共に形式化しており、儀礼的な面が強くなっています。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・お歳暮として配達された塩鮭の箱は、お父さんの帰宅を待って開封されることになる。
(出典:東海林さだお『タコの丸かじり』)
・ことしのお歳暮には、こころをこめて、かざらしを一つさし上げます。
(出典:宮本百合子『獄中への手紙』)
・お歳暮のおすそ分けにリンゴをもって近所の友達の家にいく。
(出典:石田衣良『池袋ウエストゲートパーク 第4巻 電子の星』)
・水引きのかかったお歳暮が階下の茶の間に堆く積まれてあった。
(出典:徳田秋声『爛』)
・集金もあるけれど、私の場合は全国からのお歳暮がひっきりなしのありがたさである。
(出典:時実新子『言葉をください 新子の川柳エッセイ』)
・お中元もお歳暮も、私の家ではウイスキーしか届かなかったのです。
(出典:安部譲二『賞ナシ罰アリ猫もいる』)
・青洋社では、作家にお歳暮なんて送っていないんですよ。
(出典:有栖川有栖『海のある奈良に死す』)
・年末だったんで、彼は「お歳暮」とか言って、僕の手に握らせてくれました。
(出典:石丸元章『SPEED スピード』)