バトンタッチ
「部下に業務をバトンタッチする」などのように使う「バトンタッチ」という言葉。
「バトンタッチ」は和製英語であり、英語の「baton+touch」が組み合わさった言葉です。
「バトンタッチ」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「バトンタッチ」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
バトンタッチの意味
「バトンタッチ」には次の二つの意味があります。
1 リレー競走で、走者が次の走者にバトンを手渡すこと。バトンパス。
2 仕事や責任などを後任者に引き継ぐこと。(出典:デジタル大辞泉)
それぞれの意味や使い方については下記の通りです。
バトンタッチの意味①「リレー競走で、走者が次の走者にバトンを手渡すこと。バトンパス。」
「バトンタッチ」の一つ目の意味は「リレー競走で、走者が次の走者にバトンを手渡すこと。バトンパス。」です。
バトンという短い棒を次の走者に渡すことを「バトンタッチ」といいます。
具体的な使い方は下記の通り。
使い方・例文
・バトンタッチの差で決着がついた。
・リレーの最終走者としてバトンタッチを受けた。
・リレー協議の醍醐味はバトンタッチにある。
バトンタッチの意味②「仕事や責任などを後任者に引き継ぐこと。」
「バトンタッチ」の二つ目の意味は「仕事や責任などを後任者に引き継ぐこと。」です。
仕事や責任などを「バトン」と見立て、次の作業者へ引き継ぐことから「バトンタッチ」といいます。
小説などでの具体的な使い方は下記の通り。
使い方・例文
・敗北の責任ということであり、つぎの新しい日本へのバトンタッチという意味もあった。
(出典:半藤一利『日本のいちばん長い日』)
・若手の専務陣にいつでもバトンタッチできる体制は出来上がっていた。
(出典:佐藤正明『ホンダ神話 教祖のなき後で(上)』)
・若い子たちへのバトンタッチが済んで、わしも肩の荷が下りたわ。
(出典:服部真澄『清談 佛々堂先生』)
・夏と秋がバトンタッチする、いま頃のシーズンには、よく似合うセーターだった。
(出典:喜多嶋隆『夏物語 In The Summer Wind』)
・司会が事務長にバトンタッチされ、今度は地方に新設された民間病院の紹介が始まった。
(出典:奥田英朗『空中ブランコ』)