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王道とは?意味や使い方・例文をわかりやすく解説

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王道

王道のデザイン」などのように使う「王道」という言葉。

王道」は、音読みで「おうどう」と読みます。

王道」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「王道」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。

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王道の意味

王道」には次の三つの意味があります。

1 中国神話で数々の王が敷いていたとされる、儒家思想に基づいた統治のこと。
2 楽なやり方、最も適したやり方を意味する語。(出典:実用日本語表現辞典)

それぞれの意味や使い方については下記の通りです。

王道の意味①「中国神話で数々の王が敷いていたとされる、儒家思想に基づいた統治のこと。」

王道」の一つ目の意味は「儒教で理想とした、有徳の君主が仁義に基づいて国を治める政道。」です。

中国儒家の政治思想であり、仁義によって国を統治する考えです。
権力によって統治する考えの覇道と対比されます。

小説などでの具体的な使い方は下記の通り。

使い方・例文

・この哲学はかつてアジア大陸に王道なるものを唱え又実施すると号した。
(出典:戸坂潤『現代日本の思想対立』)

・既に「覇道」のみの時代は過ぎたのではないか。今は、「王道」を必要とする時代になりつつあるのではないか。
(出典:三浦綾子『細川ガラシャ夫人』)

王道は対立的にして、仁政を布き民を安んじて初めて王位を全う得るものである。
(出典:出口王仁三郎『玉鏡』)

・人類が心から現人神の信仰に悟入したところに、王道文明は初めてその真価を発揮する。
(出典:石原莞爾『最終戦争論』)

・政治をする者にも亦「王道」があつたのである。
(出典:吉川英治『折々の記』)

王道の意味②「楽なやり方、最も適したやり方を意味する語。」

「王道」の二つ目の意味は「安易な方法。近道。」です。

由来は、紀元前のアケメネス朝ペルシアに建設された「王の道」と呼ばれる道です。
「学問に王道なし」で、「学問を修めるのに簡単な方法はない」という意味になります。

小説などでの具体的な使い方は下記の通り。

使い方・例文

王道は、一番整備されていて、一番早く目的地に到達できる道だから。
(出典:佐島勤『魔法科高校の劣等生 5 夏休み編+1』)

・地球でもこう言うでしょう学問に王道無しと。
(出典:沖田雅『先輩とぼく 1』)

・上高地から穂高までは、日本アルプスの王道と言われているくらいに、道も整備されている。
(出典:森村誠一『日本アルプス殺人事件』)

王道だけど、悪くない作戦だと思う。
(出典:井上堅二『バカとテストと召喚獣 2』)

・だがそれらは〝病題〟と呼ばれ、あくまで〝一問一答〟こそが算術の王道とされた。
(出典:冲方丁『天地明察』)

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