加害者
「事故の加害者」などのように使う「加害者」という言葉。
「加害者」は、音読みで「かがいしゃ」と読みます。
「加害者」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「加害者」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
加害者の意味
「加害者」には次の意味があります。
・他人に危害または損害を加えた人。加害行為をした人。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「加害者」をわかりやすく言うと「事件や事故などで相手に損害を加えた人」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・彼等は被害者と加害者がはっきりしている事件以外には関心がないのだ。
(出典:東野圭吾『天使の耳』)
・するとだね、女は確実に被害者だが、運転手の方は加害者と言えるかな。
(出典:梅崎春生『狂い凧』)
・同じ人間が加害者にもなり、被害者にもなる可能性をそなえていたのだ。
(出典:大宅壮一『炎は流れる2 明治と昭和の谷間』)
・現場には加害者も被害者もおらず、凶器を使ったわけでもないのだから。
(出典:黒川博行『(疫病神シリーズ5) 破門』)
・こういう問題では、たいてい男は加害者であり、女は被害者なのだから。
(出典:源氏鶏太『停年退職』)
・私達は彼が加害者にはなり得ても被害者にはなり得ないと思っていたからね。
(出典:京極夏彦『鉄鼠の檻』)
・死の直前、窒息の苦痛から加害者の腕などに爪を立てたときのものらしい。
(出典:泡坂妻夫『死者の輪舞』)
・加害者のくせして被害者みたいな顔してるのが、なおのこと怒りを誘う。
(出典:柴村仁『我が家のお稲荷さま第1巻』)