挙げ句
「悩んだ挙げ句に」などのように使う「挙げ句」という言葉。
「挙げ句」は、訓読みで「あげく」と読みます。
「挙げ句」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「挙げ句」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
挙げ句の意味
「挙げ句」には主に次の意味があります。
・(副詞的に用いて)結局のところ。その結果として。(出典:デジタル大辞泉)
「結局」と同じ使い方をしますが、結局を挙げ句と置き換えることで、文章のつながりや柔らかさや表情が伝わりやすくなります。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・死ぬよりも悲惨な目にあ った挙げ句に結局殺されるかもしれんのだぞ?
(出典:成田悪悟『FAKE/states night』)
・一国の王妃が、国王の自由を奪った挙げ句城を抜け出していただなんて。
(出典:今野緒雪『スリピッシュ! 4 ひとり歩きの姫君(後編)』)
・だから待ちくたびれた挙げ句に冷えた夕飯を食べることが何度か続いた。
(出典:東野圭吾『殺人の門』)
・迷走を続けた挙げ句、わたしたちはようやく治療の糸口を見つけたのだ。
(出典:CNOVELS編集部『C★NOVELS創刊25周年アンソロジー』)
・その挙げ句、もうどんなに近くにいても真っ向から顔を合わせなくなった。
(出典:初野晴『水の時計』)
・じろじろと観察した挙げ句、その隊長を含め、三騎ほどが接近してきた。
(出典:吉野匠『レイン外伝 仄暗き廃坑の底で』)
・その挙げ句また口説かれて金を渡し、ついでにやらせたという訳か。
(出典:石原慎太郎『遭難者』)
・酔った挙げ句に拳銃を持って帰ってきたなどとは、夫にだって知られたくはない。
(出典:乃南アサ『冷たい誘惑』)