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脱帽とは?意味や使い方・例文をわかりやすく解説

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脱帽

「脱帽する」などのように使う「脱帽」という言葉。

「脱帽」は、音読みで「だつぼう」と読みます。

「脱帽」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「脱帽」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。

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脱帽の意味

「脱帽」には次の二つの意味があります。

1 かぶり物をとること。帽子をぬぐこと。
2 敬意を表わすこと。また、降伏や服従の意思を示すこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)

それぞれの意味や使い方については下記の通りです。

脱帽の意味①「かぶり物をとること。帽子をぬぐこと。」

「脱帽」の一つ目の意味は「かぶり物をとること。帽子をぬぐこと。」です。

帽子を脱ぐという行動そのものをさします。
挨拶をする時などに礼儀として行います。

小説などでの具体的な使い方は下記の通り。

使い方・例文

・紙の旗を一本ずつ持つた我々は脱帽してそこに整列していた。
(出典:伊丹万作『人間山中貞雄』)

・だから、起立して脱帽するという行為は、少しも特殊なものではないんです。
(出典:吉村達也『ワンナイトミステリー6 「シアトルの魔神」殺人事件』)

・殿様も外人が下馬げばして脱帽だつぼうしわびることなら許してつかわせといわれた。
(出典:新渡戸稲造『自警録』)

・大ぜいの人が出入りするのに脱帽するなどとは田舎っぺのすることだというわけである。
(出典:フローベール/白井浩司訳『ボヴァリー夫人』)

・航空服姿の通信士が、すぐ目の前に立って脱帽敬礼をしていた。
(出典:福井晴敏『終戦のローレライ(下)』)

脱帽の意味②「敬意を表わすこと。また、降伏や服従の意思を示すこと。」

「脱帽」の二つ目の意味は「敬意を表わすこと。また、降伏や服従の意思を示すこと。」です。

西洋で「帽子を脱ぐこと」は「敬意を表す」行為とされており、海外から持ち込まれたとする説があります。
語源は実際に「帽子を脱ぐこと」が由来ですが、帽子をかぶっていない状態でも使われます。

小説などでの具体的な使い方は下記の通り。

使い方・例文

・知っていて避けているのなら、彼らの演技力に美里は脱帽したいほどだった。
(出典:新津きよみ『愛読者』)

・みどりしたたるという形容詞をはじめて使った人に脱帽したくなった。
(出典:三浦綾子『雨はあした晴れるだろう』)

・しかし、医師としての香坂の技量には和夫も脱帽せざるを得なかった。
(出典:南木佳士『ダイヤモンドダスト』)

・複雑な歴史を単純化することなく鳥瞰してみせてくれる腕前も脱帽もの。
(出典:米原万里『ガセネッタ&シモネッタ』)

・このぴたりと身についた古典的な言葉の調べの美しさは脱帽ものだと長い間私は敬服してきたものである。
(出典:大岡信『名句歌ごよみ〔夏〕』)

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