アトリエ
「アトリエを借りる」などのように使う「アトリエ」という言葉。
「アトリエ」は、フランス語では「Atelier」と読みます。
「アトリエ」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「アトリエ」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
アトリエの意味
「アトリエ」には次の意味があります。
・画家、彫刻家、工芸家、写真家などの仕事場。(出典:精選版 日本国語大辞典)
元々は「木片の堆積」という意味でしたが、「大工や木工の仕事場」という意味に変わっていったといわれています。「アトリエを所有する」で、「芸術活動を行う仕事場を所有する」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・アトリエは持っていても、画家として立っていく自信はなかったんですね。
(出典:横溝正史『金田一耕助全集 [金田一耕助ファイル6] 横溝正史 「人面瘡」』)
・そのアトリエには片脚の折れた女の裸身像が壁にむけて立てかけてあった。
(出典:横溝正史『金田一耕助全集 横溝正史 「金田一耕助の冒険2」』)
・この別館が建てられた直後に、アトリエの壁画も制作されました。
(出典:東川篤哉『謎解きはディナーのあとで2』)
・羅堂のアトリエからは続続と作品が産み出され、その多くが賞の対象となった。
(出典:泡坂妻夫『蔭桔梗』)
・一般に、アトリエに残された遺作と言えば、未完成の作品を意味する。
(出典:福永武彦『第二随筆集 遠くのこだま』)
・田舎の父親が死ぬとすぐわずかな山を売って建てたアトリエ付の家だった。
(出典:松本清張『虚線の下絵』)
・あるいは寺院、あるいは忘れられた芸術のアトリエだったかもしれない。
(出典:ウルフ/岡部宏之訳『新しい太陽の書4』)
・アトリエとして使っていたらしい部屋に、描きかけの絵が残されていた。
(出典:乙一『暗黒童話』)