東奔西走
「問題解決のために東奔西走する」などのように使う「東奔西走」という言葉。
「東奔西走」は、音読みで「とうほんせいそう」と読みます。
「東奔西走」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「東奔西走」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
東奔西走の意味
「東奔西走」には次の意味があります。
・あちこち忙しく走りまわること。(出典:デジタル大辞泉)
西へ東へ奔走(ほんそう)するように、忙しく走り回ることを意味します。
「東奔西走」は、単に忙しいだけでなく、忙しく動き回ることを指します。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・仕方なく親は発熱した子供を抱えて、医者探しに東奔西走することになる。
(出典:原田宗典『家族それはヘンテコなもの』)
・その金を返すために東奔西走したのならともかく、今の今まで、すっぱりと忘れていたのだ。
(出典:三浦綾子『ちいろば先生物語』)
・東奔西走、汗みどろの大活躍をしているのは畑中少佐ばかりでなかった。
(出典:半藤一利『日本のいちばん長い日』)
・幕末の彼の動きを見ると、東奔西走して、若々しい活動ぶりを示している。
(出典:豊田穣『革命家・北一輝』)
・それだけで済むことではなく、東奔西走、なんとか処理しようとしている。
(出典:吉行淳之介『私の東京物語』)
類語
・南船北馬(なんせんほくば)
意味:絶えず旅していること。各地をせわしく旅すること。(出典:デジタル大辞泉)
・狂奔(きょうほん)
意味: ある目的のために夢中になって奔走すること。 (出典:デジタル大辞泉)
・鞅掌(おうしょう)
意味:仕事が忙しくて暇のないこと。(出典:大辞林 第三版)
・きりきり舞い
意味:十分に対処できないほど忙しく動きまわっていること。(出典:大辞林 第三版)
・櫛風沐雨(しっぷうもくう)
意味:風雨にさらされながら走り回って苦労すること。(出典:大辞林 第三版)