和解
「和解に応じる」などのように使う「和解」という言葉。
「和解」は、音読みで「わかい」と読みます。
「和解」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「和解」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
和解の意味
「和解」には次の三つの意味があります。
1 争っていたもの、反発しあっていたものが仲直りすること。
2 民事上の紛争で、当事者が互いに譲歩して争いをやめること。契約によるものと、裁判所においてなされるものとがある。
3 ⇒わげ(和解)(出典:デジタル大辞泉)
わげ【和解】1 「わかい(和解)1」に同じ
2 外国文を日本語で解釈すること。また、その解釈。
それぞれの意味や使い方については下記の通りです。
和解の意味①「争っていたもの、反発しあっていたものが仲直りすること。」
「和解」の一つ目の意味は「争っていたもの、反発しあっていたものが仲直りすること。」です。
裁判などではなく、一般的に仲が悪くなっていたものが仲直りすることを言います。
小説などでの具体的な使い方は下記の通り。
使い方・例文
・彼とその父親に話をすれば、ある種の和解をすることができると信じた。
(出典:ウルフ/岡部宏之訳『新しい太陽の書2』)
・もし気がついていたら、おそらくその夜なら二人は和解していただろう。
(出典:森瑤子『情事・誘惑』)
・わたしが生まれる頃には祖父とも和解して、今ではみんな仲がいいんです。
(出典:三上延『ビブリア古書堂の事件手帖 5 〜栞子さんと繋がりの時〜』)
和解の意味②「民事上の紛争で、当事者が互いに譲歩して争いをやめること。契約によるものと、裁判所においてなされるものとがある。」
「和解」の二つ目の意味は「民事上の紛争で、当事者が互いに譲歩して争いをやめること。契約によるものと、裁判所においてなされるものとがある。」です。
一般的な仲違いではなく、裁判などで争っていた者同士が争いをやめることを意味します。
小説などでの具体的な使い方は下記の通り。
使い方・例文
・それより私たちと和解して年間三百万払った方が絶対に得なの。
(出典:奥田英朗『邪魔』)
・となると悪くても執行猶予で、あの男と和解をすれば不起訴もある。
(出典:奥田英朗『ララピポ』)
・それはドイツとの和解を日本が仲介しつつあるからではないかと思われた。
(出典:伊藤整『太平洋戦争日記(一)』)
和解([わげ])の意味③「外国文を日本語で解釈すること。また、その解釈。」
「和解」の三つ目([わげ])の意味は「外国文を日本語で解釈すること。また、その解釈。」です。
「わげ」と読む場合は、この意味であることも多いです。
具体的な使い方は下記の通り。
使い方・例文
・彼らこそ、西洋医学書を初めて和解したのである。
・いかに現代であれ、彼の脚本を和解するのには、どれほどの労力を要したことだろう。