儀式
「宗教的儀式」などのように使う「儀式」という言葉。
「儀式」は、音読みで「ぎしき」と読みます。
「儀式」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「儀式」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
儀式の意味
「儀式」には次の二つの意味があります。
1 法やしきたりなどにのっとったきまり。
2 公事、神事、祭事、仏事または凶賀の礼式などの作法。(出典:デジタル大辞泉)
それぞれの意味や使い方については下記の通りです。
儀式の意味①「法やしきたりなどにのっとったきまり。また、日常の立ち居振舞の作法。」
「儀式」の一つ目の意味は「法やしきたりなどにのっとったきまり。また、日常の立ち居振舞の作法。」です。
この意味では、「宗教的儀式」で「宗教の法やしきたりなどにのっとったきまり。または作法。」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方は下記の通り。
使い方・例文
・それがこの芝居の儀式的なスタイルを構成する重要な要素となっている。
(出典:シェイクスピア/大山俊一訳『リチャード3世』)
・他の人々の声は徐々に低くなっていき、彼は儀式について説明し始めた。
(出典:カヴァン『氷』)
・愛情の儀式が終わり、彼らはまた周囲への興味をとり戻しはじめていた。
(出典:R・エイヴァリー『コンラッド消耗部隊(全4巻) 1 クレイトスの巨大生物』)
・自分の儀式のこの部分については、やつはあまり考えていなかったんです。
(出典:パトリシア・コーンウェル『証拠死体』)
・もっともかれに何かやらなければいけない宗教的儀式があれば別だが。
(出典:ハインライン『月は無慈悲な夜の女王』)
儀式の意味②「公事、神事、祭事、仏事または凶賀の礼式などの作法。また、その行事。」
「儀式」の二つ目の意味は「公事、神事、祭事、仏事または凶賀の礼式などの作法。また、その行事。」です。
この意味では、「結婚の儀式」などのように、恒例として執り行なう行事に使われます。
小説などでの具体的な使い方は下記の通り。
使い方・例文
・仏教はこれに反して、その儀式葬時に始まり、死後の祭典供養を主とす。
(出典:井上円了『欧米各国 政教日記』)
・婚約の儀式は次の日にとり行なわれることになっていた。
(出典:エディングス『ベルガリアード物語4 魔術師の城塞』)
・この禅の儀式こそはついに発達して十五世紀における日本の茶の湯となった。
(出典:村岡博『茶の本』)
・結婚や埋葬の儀式とともに、ヴァルカン人の出生の儀式は数千年前と完全に同じ形を継承している。
(出典:J・M・ディラード/斉藤伯好訳『宇宙大作戦 スター・トレック5/新たなる未知へ』)
・神の御前に吾等二人は直ちに婚礼の儀式を挙げる事にする。
(出典:シェイクスピア/福田恆存訳『タイタス・アンドロニカス』)