おめでた
「おめでたが近づく」などのように使う「おめでた」という言葉。
「おめでた」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「おめでた」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
おめでたの意味
「おめでた」には次の意味があります。
・めでたいことをいう丁寧語。特に結婚、妊娠、出産など祝うべき事。また、そのことばや挨拶(あいさつ)。祝詞(しゅくし)。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「おめでた」をわかりやすく言うと「めでたいこと。主に、結婚や妊娠、出産のときに使う」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・「おめでたですか」 運転手はそうつぶやくと、車を静かに発進させた。
(出典:鈴木光司『バースデイ』)
・しかし二度めのお召しのあるまでに、その妻たちはおめでたになるのも多かった。
(出典:田辺聖子『女の長風呂 II』)
・ご立派になられて、そしてこのたびのおめでたも、きっとご安産でございましょう。
(出典:田辺聖子『新源氏物語』)
・それはそうと本日は奥さん、おめでたがおありだったそうで。
(出典:横溝正史『金田一耕助全集 横溝正史 「夜の黒豹」』)
・もうおめでたになっても、少しも不思議はないわ。
(出典:森村誠一『ファミリー』)
・若い田鶴子さんのおめでたなら感覚的に納得出来るのだが、いつの間にこんなに歳月が経ってしまったのだろう。
(出典:阿川弘之『南蛮阿房第2列車』)
・それと、おめでたですかー、って知らない人が声かけてくれたり親切にしてくれたりさ。
(出典:内田春菊『息子の唇』)
・「私はね、初めに話を聞いた時は、てっきり美夜ちゃんのおめでたかと思ったのよ」と綾子は言った。
(出典:小池真理子『狂王の庭』)