切断面
「きれいな切断面」などのように使う「切断面」という言葉。
「切断面」は、音読みで「せつだんめん」と読みます。
「切断面」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「切断面」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
切断面の意味
「切断面」には次の意味があります。
・切断したきりくちの面。断面。(出典:精選版 日本国語大辞典)
言い換えると、物をたちきった時の切り口の面のことです。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・腕の手術というのは、切断面に露出している骨をつつみこむ手術である。
(出典:水木しげる『ねぼけ人生』)
・四本の指を切り落とされて、切断面の治療をしないわけにはいかない。
(出典:吾妻博勝『新宿歌舞伎町 新・マフィアの棲む街』)
・ナイフの刃の道具痕が、コードの切断面のそれと一致していたのだ。
(出典:パトリシア・コーンウェル『検屍官』)
・それは鈍った鉛の切断面のようにきらりと一瞬生活の悲しさが光るのだ。
(出典:横光利一『街の底』)
・あとには、鏡のように滑なめらかな切断面を持つ〈切り株〉だけが残される。
(出典:川原礫『アクセル・ワールド 第6巻 -浄火の神子』)
・だけど、このきれいな切断面からも、俺が切ったとしか考えられない。
(出典:奈須きのこ『歌月十夜-20 夢姫』)
・これほどまでに完成された切断面が、この世にあるだろうか。
(出典:小川洋子『沈黙博物館』)
・新鮮な青竹の切断面と節の内部はまるで人工物のように白く滑らかである。
(出典:森見登美彦『美女と竹林』)