過疎
「地方の過疎化」などのように使う「過疎」という言葉。
「過疎」は、音読みで「かそ」と読みます。
「過疎」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「過疎」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
過疎の意味
「過疎」には次の意味があります。
・極度にまばらなこと。ある地域の人口などが少なすぎること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
利便性なく、物や人が少なくなっていく状態のことを言います。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・そんな漠然とした不安や不満を取り囲む、この過疎の村の、静かな空気。
(出典:桜庭一樹『赤朽葉家の伝説』)
・日本全国に同じような経緯で過疎化した地域はたくさんあるんでしょうね。
(出典:柴田よしき『好きよ』)
・過疎地帯の廃屋のいろりに草が生い茂っていたのをみた時もそうだった。
(出典:永六輔『遠くへ行きたい』)
・それがこんな老人と民宿客だけの過疎村相手の作戦に引っ張り出された。
(出典:森村誠一『黒い墜落機(ファントム)』)
・過疎にさらされている村というのは、こんなものなのだろうか。
(出典:小野不由美『屍鬼(上)』)
類語
・点在(てんざい)
意味:あちこちに散らばって存在すること。(出典:デジタル大辞泉)
・疎ら(まばら)
意味:物が少なくて、間がすいているさま。すきまのあいているさま。(出典:デジタル大辞泉)
・散在(さんざい)
意味:あちこちに散らばってあること。(出典:デジタル大辞泉)
・分布(ぶんぷ)
意味:分かれて広くあちこちにあること。また、あちこちに置くこと。(出典:デジタル大辞泉)
・ちらほら
意味:少しずつまばらにあるさま。また、たまにあるさま。ちらりほらり。(出典:デジタル大辞泉)