真偽
「真偽は不明である」などのように使う「真偽」という言葉。
「真偽」は、音読みで「しんぎ」と読みます。
「真偽」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「真偽」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
真偽の意味
「真偽」には次の意味があります。
・真実と、いつわり。まことかうそか。(出典:デジタル大辞泉)
漢字の通り「真実」と「偽り」を意味する二字熟語です。
また、「真偽」は「論理的に正しいか誤りか」を意味することもあります。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・どの眼も、いま聞いたばかりの話の真偽を決めかねている表情に見えた。
(出典:勝目梓『炎』)
・真偽のほどはともかく、百人いれば百通り答えがあるに違いないのである。
(出典:新田一実『死者の饗宴 霊感探偵倶楽部』)
・しかしその真偽や詳細についてはほとんどわかっていない。
(出典:倉橋由美子『アマノン国往還記』)
・僕が真偽どちらを語ったところで、この人は信用するわけもない。
(出典:入間人間『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん 1 幸せの背景は不幸』)
・それで、真偽いずれかをあなたのご判断に待ちたいのです。
(出典:ルブラン/水谷準訳『奇巌城(ルパン・シリーズ)』)
・遺体は焼かれてしまったから結局真偽ははっきりしないままだけど。
(出典:奈須きのこ『空の境界 (下)』)
・そのような真偽不明の噂が、世間に流れていた。
(出典:陳舜臣『秘本三国志 6 (六)』)
・いずれにせよエーリッヒの書物はこの伝説の歴史的真偽の問題をはじめて提出し、後の研究の出発点となるものであった。
(出典:阿部謹也『ハーメルンの笛吹き男 ――伝説とその世界』)