摂生
「摂生を心がける」などのように使う「摂生」という言葉。
「摂生」は、音読みで「せっせい」と読みます。
「摂生」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「摂生」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
摂生の意味
「摂生」には次の意味があります。
・飲食などを慎み、健康に注意すること。(出典:デジタル大辞泉)
「摂生」という言葉をわかりやすく言うと、「過度な飲食などを慎み、健やかな身体を維持するよう努めること」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・もはやどんな養生や摂生をしても、治癒の可能性がないのである。
(出典:森村誠一『恐怖の骨格』)
・これは摂生したわしの方がはるかに長生きするぞ。
(出典:山田風太郎『忍法流水抄』)
・大事な対局なら、もっと摂生すれば、と言うのは見当違いで、全力を出したいから、二日酔いになったのだ。
(出典:河口俊彦『人生の棋譜 この一局』)
・これこれの摂生をしろ、気持もですな、いつも平静を保って、プラスマイナスなしの気分でいるようにと言われたんです。
(出典:小川国夫『逸民』)
・無論窒息なぞをしてはいけないから、多少の摂生上の注意をするがいいでしょう。
(出典:森鴎外訳『諸国物語(下)』)
・日々一定の時間に仕事をする摂生法、それに馴れるようにしたまえ。
(出典:ロラン・ロマン『ジャン・クリストフ』)
・摂生学専門の医師にして当病の治療に活溌ならざるものと一様の道理ならん。
(出典:福沢諭吉『学問の独立』)