黙示録
「黙示録的な状況」などのように使う「黙示録」という言葉。
「黙示録」は、音読みで「もくしろく」と読みます。
「黙示録」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「黙示録」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
黙示録の意味
「黙示録」には次の意味があります。
・ 新約聖書の最後の一書。95年ごろローマの迫害下にある小アジアの諸教会のキリスト教徒に激励と警告を与えるために書かれた文書。この世の終末と最後の審判、キリストの再臨と神の国の到来、信仰者の勝利など、預言的内容が象徴的表現で描かれている。(出典:デジタル大辞泉)
「黙示録」とは、この世の終末と最後の審判が書かれている書物です。
転じて、「壊滅的な状況やこの世の終末などを示したものや様子」を表す場合にも使われます。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・人間が黙示録のケモノを見るときは、悪夢の中でしか見ないのだろうか。
(出典:菊地秀行『トレジャー・ハンター4 エイリアン黙示録』)
・そこにはさまざまの彩りの木に描かれた黙示録のあらゆる秘蹟が見られた。
(出典:スタンダール/大久保和郎訳『赤と黒(上)』)
・その時彼は黙示録に、月が血に変ると書いてあったのを思い出した。
(出典:ロレンス/吉田健一訳『息子と恋人 上巻』)
・何千万という人間が、『黙示録』の時代がついに到来したと確信したのだ。
(出典:山本弘『妖魔夜行 戦慄のミレニアム(上)』)
・それは人間の歴史における一種の黙示録になるはずだった。
(出典:コンラッド/井内雄四郎訳『密偵』)
・仮にデータが正確なものとすれば、黙示録は七〇年から九六年の間に成立したということになる。
(出典:飛鳥部勝則『バベル消滅』)
・黙示録的雰囲気を出すための演出なのかもしれない。
(出典:九里史生『SAO-Web-3』)
・奴は、黙示録とおれたちの関係について何か話してなかったか?
(出典:菊地秀行『トレジャー・ハンター4 エイリアン黙示録』)