汎用
「汎用性を重視する」などのように使う「汎用」という言葉。
「汎用」は、音読みで「はんよう」と読みます。
「汎用」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「汎用」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
汎用の意味
「汎用」には次の意味があります。
・広くいろいろな方面に用いること。また、そのもの。(出典:大辞林 第三版)
「汎用」の反対語は「専用」です。
「専用」は「特定の目的のみに使うこと」を意味し、「汎用」は「広く色々な目的に使うこと」を意味します。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・病室で簡単に測定できるので吉住はこの検査を汎用していた。
(出典:瀬名秀明『パラサイト・イヴ』)
・また特定が困難である語や汎用されている語については出典を明記していない。
(出典:玄侑宗久『禅的生活』)
・さらに汎用性の高いワードプロセッサーや表計算といった分野でも、日米のアプリケーションには質的な差が生じつつあった。
(出典:富田倫生『パソコン創世記』)
・威力も速度も突出したところはないが汎用的な扱いが可能で、戦闘のさまざまな局面から効果的な攻撃を繰り出すことができる。
(出典:九里史生『SAO Web 01』)
・外洋宇宙船だが、大気圏内での飛行も可能な汎用タイプの宇宙船なのだ。
(出典:高千穂遙『クラッシャージョウシリーズ外伝02 ドルロイの嵐』)
類語
・万能(ばんのう)
意味:すべての物事に効能があること。万事に役立つこと。(出典:大辞林 第三版)
・オールラウンド
意味:多くの方面のことを巧みにこなすさま。万能。(出典:大辞林 第三版)
・一般(いっぱん)
意味:いろいろの事物・場合に広く認められ、成り立つこと。特別でないこと。普遍。(出典:大辞林 第三版)
・マルチ
意味:数量や種類の多いさま。いくつかの要素が合わさっているさま。(出典:デジタル大辞泉)
・オールマイティー
意味:なんでも完全にできること。また、そういう人や、そのさま。全能。(出典:デジタル大辞泉)