気絶
「彼女は驚きのあまり気絶してした」などのように使う「気絶」という言葉。
「気絶」は、音読みで「きぜつ」と読みます。
「気絶」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「気絶」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
気絶の意味
「気絶」には次の意味があります。
・一時的に意識を失うこと。(出典:デジタル大辞泉)
「気絶」という言葉をわかりやすく言うと、「失神する」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・この気絶は彼女の話の真実性を全部裏書きしたようなものだったからね。
(出典:夢野久作『近眼芸妓と迷宮事件』)
・そこにほとんど一時間ぐらい死んだように気絶して横たわっていました。
(出典:イエイツ編/井村君江訳『ケルト妖精物語』)
・そしてだんだん気が遠くなってとうとうガーンと気絶してしまいました。
(出典:宮沢賢治『ペンネンネンネンネン・ネネムの伝記』)
・気絶した彼の体を放置した後、私は教えられた秋山の家を目指しました。
(出典:乙一『天帝妖狐』)
・いっしょに姉のところへもどってみますと、姉は気絶しておりました。
(出典:A・C・ドイル『新潮文庫 シャーロックホームズ全集 まだらの紐』)
類語
・悶絶(もんぜつ)
意味:苦しみもだえて気絶すること。(出典:デジタル大辞泉)
・失神(しっしん)
意味:意識を失うこと。多くは、強い精神的ショックや肉体的打撃、あるいは脳貧血などによって起こる。(出典:デジタル大辞泉)
・人事不省(じんじふせい)
意味:昏睡状態に陥り、意識を失うこと。(出典:デジタル大辞泉)
・心神喪失(しんしんそうしつ)
意味:精神障害などによって自分の行為の結果について判断する能力を全く欠いている状態。(出典:デジタル大辞泉)
・昏睡(こんすい)
意味:前後も知らず深く眠り込むこと。また、その眠り。(出典:デジタル大辞泉)