一元化
「一元化に着手する」などのように使う「一元化」という言葉。
「一元化」は、音読みで「いちげんか」と読みます。
「一元化」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「一元化」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
一元化の意味
「一元化」には次の意味があります。
・多くの問題、機構、組織などを一つに統一すること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「一元化」をわかりやすく言うと「複数の問題や組織などを一つにまとめること」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・その深刻な疲弊は当然の帰結として宇宙開発機構の一元化を生み出した。
(出典:光瀬龍『たそがれに還る』)
・現代諸科学から類推しての可能・不可能は別にして、すべてが一応合理的な説明で一元化されうるのだ。
(出典:ジョン・ヴァーリイ『ティーターン』)
・社会が名実ともに一元化され、一定の方向にむかって進んでいる時代には、法律と道徳が一体となって民衆の生活や思想を規制している。
(出典:大宅壮一『炎は流れる1 明治と昭和の谷間』)
・すべての情報の一元化を図らなければならないのに、中枢である署長室が機能していないためだ。
(出典:五十嵐貴久『土井徹先生の診療事件簿』)
・この労力の削減と感性具現方法の一元化を狙って作られたのが単身楽団なのだ。
(出典:榊一郎『神曲奏界ポリフォニカ-第2話』)
類語
・ミックス
意味:混ぜ合わせること。また、組み合わせること。(出典:デジタル大辞泉)
・混ぜる(まぜる)
意味:あるものの中に別のものを加えて一つにする。また、数種のものを一緒にする。混合する。(出典:デジタル大辞泉)
・一本化(いっぽんか)
意味:ばらばらになっているものを一つにまとめること。(出典:デジタル大辞泉)
・一体化(いったいか)
意味:別々のものが一つになること。別種のものを一つに融合させること。(出典:デジタル大辞泉)
・混合(こんごう)
意味:性質の違うものがまじりあうこと。いりまじっていること。また、性質の違うものを混ぜ合わせること。(出典:精選版 日本国語大辞典)