青天の霹靂
「青天の霹靂のような話」などのように使う「青天の霹靂」という言葉。
「青天の霹靂」は、音読みで「せいてんのへきれき」と読みます。
「青天の霹靂」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「青天の霹靂」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
青天の霹靂の意味
「青天の霹靂」には次の意味があります。
・突然の大事件。人を驚かす変動。(出典:大辞林 第三版)
晴れた日に突然起きる雷からきている言葉です。
なお、「晴天の霹靂」と書くのは誤りです。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・そんなふうに離婚話は青天の霹靂のように切りだされる例も少なくない。
(出典:森瑤子『ジンは心を酔わせるの』)
・彼等も、この青天の霹靂のような事態が面白いものでないことは知っている。
(出典:富野由悠季『オーラバトラー戦記 08 マシン増殖』)
・ この比較的に安定した社会状態に、一つ青天の霹靂のような大事件が起こった。
(出典:シェイクスピア/大山俊一訳『リア王』)
・青天の霹靂ともいうべきニュースが伝わったのは、そういう矢先であった。
(出典:森村誠一『新幹線殺人事件』)
・青天の霹靂ともいうべきこの一撃は父の命を奪いかねないほどのものであった。
(出典:プーシキン/高橋包子訳『スペードの女王・大尉の娘』)
類語
・寝耳に水(ねみみにみず)
意味:不意の出来事や知らせに驚くことのたとえ。(出典:デジタル大辞泉)
・降ってわく(ふってわく)
意味:突然起こる。思いがけなく現れる。(出典:デジタル大辞泉)
・藪から棒(やぶからぼう)
意味:他人からの働きかけが、その手前の動作や発言と関連が全くなく、唐突であるさまのたとえ。だしぬけであるさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・出し抜け(だしぬけ)
意味:予期しないことが起こること。また、そのさま。いきなり。(出典:デジタル大辞泉)
・意表を突く(いひょうをつく)
意味:相手の予期しないことをする。(出典:デジタル大辞泉)