他人事
「他人事とは思えない」などのように使う「他人事」という言葉。
「他人事」は、「他人」は音読み「事」は訓読みで「たにんごと」と読みます。
「他人事」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「他人事」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
他人事の意味
「他人事」には次の意味があります。
・自分に無関係な人についてのこと。(出典:デジタル大辞泉)
「自分には全く関係のない、他人の事」を意味します。
もともと「他人事」は「ひとごと」と読みましたが、現在では「たにんごと」と読まれることも多いです。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・僕にとって、この出来事はまったくの他人事でしかなかった。
(出典:奈須きのこ『空の境界 (上)』)
・俺がどんな選択をしたかは、彼女にとって他人事じゃないんだから。
(出典:奈須きのこ『Fate/stay night 凛 Unlimited Blade Works GoodEnd -sunny day』)
・自分だって心の底では他人事だと思っているのだ。
(出典:秋山瑞人『イリヤの空、UFOの夏 その3』)
・まさかこのまま死ぬんじゃないだろうな、と他人事のような考えが浮かぶ。
(出典:河出智紀『まずは一報ポプラパレスより 2』)
・よくあの部屋で一日中過ごして気が狂わないものだと他人事として感心する。
(出典:入間人間『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん 1 幸せの背景は不幸』)
・本当にそれでいいのだろうか、と私は他人事ながら心配になった。
(出典:津野海太郎『小さなメディアの必要』)
・決して対岸の火事や他人事といえるものではない。
(出典:内田康夫『贄門島(にえもんじま)下』)
・私もつられて笑ったけれど、とても他人事とは思えないのである。
(出典:群ようこ『猫と海鞘(ほや)』)