あるまじき
「大人としてあるまじき行為だ」などのように使う「あるまじき」という言葉。
「あるまじき」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「あるまじき」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
あるまじきの意味
「あるまじき」には次の意味があります。
・あってはならない。不都合である。とんでもない。(出典:デジタル大辞泉)
「あるまじき」をわかりやすく言うと「あってはならない、都合が悪い」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・それに隆介もいうとおり、学者にあるまじきふるまいといわねばならぬ。
(出典:横溝正史『金田一耕助ファイル11 首』)
・僧侶の身としてあるまじきことであるが、そんなことを気にしてはいられない。
(出典:隆慶一郎『一夢庵風流記』)
・執政にあるまじき行為だが、これは賄賂を取るためだったと判明している。
(出典:藤沢周平『麦屋町昼下がり』)
・しかし、それはトビの親方の女房としてあるまじき態度だと時江は言った。
(出典:平安寿子『くうねるところすむところ』)
・女があんぐり口を開けて眠入るなど、あるまじきことだからである。
(出典:女があんぐり口を開けて眠入るなど、あるまじきことだからである。)
類語
・途轍もない(とてつもない)
意味:途方もない。また、並み外れている。(出典:デジタル大辞泉)
・突拍子もない(とっぴょうしもない)
意味:とんでもなく調子はずれである。突飛である。(出典:デジタル大辞泉)
・論外(ろんがい)
意味:論ずるまでもないこと。議論する価値もないこと。問題にならないこと。また、そのさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・話にならない(はなしにならない)
意味:話すだけの値うちもない。問題にならない。(出典:デジタル大辞泉)
・言語道断(ごんごどうだん)
意味:言葉で言い表せないほどひどいこと。とんでもないこと。また、そのさま。もってのほか。(出典:デジタル大辞泉)