差別
「男女差別」などのように使う「差別」という言葉。
「差別」は、音読みで「さべつ」と読みます。
「差別」とは、どのような意味の言葉でしょうか？
この記事では「差別」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
差別の意味
「差別」には次の二つの意味があります。
1 あるものと別のあるものとの間に認められる違い。また、それに従って区別すること。
2 取り扱いに差をつけること。特に、他よりも不当に低く取り扱うこと。（出典：デジタル大辞泉）
それぞれの意味や使い方については下記の通りです。
差別の意味①「あるものと別のあるものとの間に認められる違い。また、それに従って区別すること。」
「差別」の一つ目の意味は「あるものと別のあるものとの間に認められる違い。また、それに従って区別すること。」です。
この意味では単に「区別」という意味で使います。
特に悪い意味はありません。
小説などでの具体的な使い方は下記の通り。
使い方・例文
・種類による個性の差別がだんだんにわかって来るのがなかなかおもしろい。
（出典：寺田寅彦『破片』）
・他社との差別化を図るため、トムソンは違いをデザインに求めた。
（出典：佐藤正明『陽はまた昇る 映像メディアの世紀』）
・新聞紙面欄の空間的区別のように、機械的な差別なのではない。
（出典：戸坂潤『現代哲学講話』）
・絵画としての優劣は太陽の緑色と紅蓮との差別に関係はないのである。
（出典：高村光太郎『緑色の太陽』）
差別の意味②「取り扱いに差をつけること。特に、他よりも不当に低く取り扱うこと。」
「差別」の二つ目の意味は「取り扱いに差をつけること。特に、他よりも不当に低く取り扱うこと。」です。
この意味では「不当に低く取り扱うこと」という悪い意味で使うことが多いです。
小説などでの具体的な使い方は下記の通り。
使い方・例文
・飢えもなく、貧困もなく、身分や肌の色による差別もない。
（出典：山本弘『妖魔夜行 戦慄のミレニアム(下)』）
・作者には差別を助長する意図はありませんし、また作者は故人であります。
（出典：松本清張『象徴の設計 新装版』）
・機会均等が叫ばれ、差別撤廃が唱えられるのは当然です。
（出典：喜田貞吉『融和促進』）
・さっきの差別的発言と矛盾してると思うけどな。
（出典：松岡圭祐『千里眼 堕天使のメモリー』）
