在処
「宝の在処が気になる」などのように使う「在処」という言葉。
「在処」は、訓読みで「ありか」と読みます。
「在処」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「在処」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
在処の意味
「在処」には次の意味があります。
・物のある所。人のいる所。身を落ちつける所。ありしょ。所在。居所。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「在処」をわかりやすく言うと「物がある場所」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・俺はこの場所に来ると、自分の感情の在処がわからなくなってしまう。
(出典:竹井10日『10歳の保健体育 1』)
・それで自分も死して鳥となり、空高く上って常に水の在処を探している。
(出典:柳田国男『野草雑記・野鳥雑記』)
・この段階になってもなお、責任の在処をはっきりとさせておきたいのだった。
(出典:佐藤大輔『皇国の守護者2 名誉なき勝利』)
・私が隠しておいた主人の武具の在処を話してしまったというのです。
(出典:茅田砂胡『デルフィニア戦記 第6巻 「獅子の胎動」』)
・黙っていれば飛行機の在処は知られまいという計算だろうか。
(出典:イネス/池央耿訳『ベルリン空輸回廊』)
類語
・所在(しょざい)
意味:物事が存在する所。ありか。また、人が居る場所。(出典:デジタル大辞泉)
・居所(いどころ)
意味:いる場所。住まい。住所。いどこ。(出典:デジタル大辞泉)
・居場所(いばしょ)
意味:人などが住んでいる所。居どころ。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・在所(ざいしょ)
意味:住んでいる所。居る場所。すみか。ありか。住所。居所。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・置場(おきば)
意味:置く場所。置くに適当な場所。また、置いている場所。置き場所。(出典:精選版 日本国語大辞典)