あやす
「赤ちゃんをあやすのは得意だ」などのように使う「あやす」という言葉。
「あやす」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「あやす」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
あやすの意味
「あやす」には次の意味があります。
・機嫌をとってなだめすかす。(出典:デジタル大辞泉)
「あやす」をわかりやすく言うと「相手の機嫌をとって落ち着かせること」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・母は、妙の驚きを理解しているらしく、あやすように手で膝をさすった。
(出典:坂東眞砂子『山妣』)
・二三度、彼はあやすように、彼女の心を呼びさますように抱擁を強めた。
(出典:宮本百合子『日記』)
・関看護婦の頭を胸に抱き寄せて、あやすように背中をさすり始めたのだ。
(出典:貴志祐介『新世界より』)
・泣いている子供をあやすような感じで、背中をぽんぽんと軽く叩いてやる。
(出典:松野秋鳴『えむえむっ! 第2巻』)
・べったりと甘やかしはしないが、誰の子でも膝に乗せて笑顔であやす。
(出典:上橋菜穂子『鹿の王 下』)
類語
・宥める(なだめる)
意味:怒りや不満などをやわらげ静める。事が荒だたないようにとりなす。(出典:デジタル大辞泉)
・賺す(すかす)
意味:機嫌をとって、こちらの言うことを聞き入れるようにさせる。(出典:デジタル大辞泉)
・宥め賺す(なだめすかす)
意味:機嫌をとって、相手の気持ちをやわらげる。また、相手の心をやわらげて、こちらの都合のいいようにしむける。(出典:デジタル大辞泉)
・鎮静(ちんせい)
意味:騒ぎや興奮した気持などを、しずめ落ち着かせること。また、しずまり落ち着くこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・和らげる(やわらげる)
意味:おだやかになるようにする。(出典:デジタル大辞泉)