極限
「極限状態」などのように使う「極限」という言葉。
「極限」は、音読みで「きょくげん」と読みます。
「極限」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「極限」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
極限の意味
「極限」には次の意味があります。
・物事の限度ぎりぎりのところ。(出典:デジタル大辞泉)
「極限」は数学用語で「極限値」を意味しますが、一般的には「限度ぎりぎりのところ」という意味で使います。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・混乱が極限に達しているから、感情を込めることさえできないのだろう。
(出典:東野圭吾『赤い指』)
・忍耐の極限までためそうとする、緊張と試練の連続であった。
(出典:ヘディン/長尾宏也訳『シルクロード』)
・あらゆる恐怖も消し飛んでしまう恐怖の極限の声であった。
(出典:山田風太郎『柳生忍法帖(上)』)
・情報機能を極限まで強化した自分の車で動いているはずだ。
(出典:佐島勤『魔法科高校の劣等生 6 横浜騒乱編 <上>』)
・これだけの極限状態にいながら、なぜ自分が失神しないのか不思議だった。
(出典:飴村行『粘膜人間』)
類語
・限度(げんど)
意味:そこまでと限られている程度。認めうる範囲の、ぎりぎりのところ。(出典:デジタル大辞泉)
・最大限(さいだいげん)
意味:ある範囲内でもっとも大きいこと。副詞的にも用いる。最大限度。(出典:デジタル大辞泉)
・リミット
意味:限度。限界。(出典:デジタル大辞泉)
・精一杯(せいいっぱい)
意味:持っている力のすべてを出すこと。力のかぎり。できるかぎり。副詞的にも用いる。(出典:デジタル大辞泉)
・手一杯(ていっぱい)
意味:力のかぎりすること。思うように十分にすること。また、そのさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)