恩着せがましい
「恩着せがましい態度に腹が立つ」などのように使う「恩着せがましい」という言葉。
「恩着せがましい」は、訓読みで「おんきせがましい」と読みます。
「恩着せがましい」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「恩着せがましい」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
恩着せがましいの意味
「恩着せがましい」には次の意味があります。
・いかにも恩に着せるように厚かましい。(出典:デジタル大辞泉)
相手に対して恩を着せるようにわざとらしく感謝を促すような態度をとることを言います。
ネガティブな意味で用いられることがほとんどです。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・恩着せがましくゴチャゴチャ言ってくるヤツがあたしは大っ嫌いだから。
(出典:谷川流『涼宮ハルヒシリーズ 9 涼宮ハルヒの分裂』)
・「いいだろう、船長に話を通してやる」 船員は恩着せがましく言った。
(出典:水野良『魔法戦士リウイ ファーラムの剣 呪縛の島の魔法戦士』)
・カーストンさん、私の方でも何の恩着せがましいことも申しません。
(出典:ディケンズ/青木雄造,小池滋訳『荒涼館』)
・かといって、相手のところに電話して、着いたかどうかを確認するのも恩着せがましい。
(出典:阿川佐和子『笑ってケツカッチン』)
・生まれたときのことをいつまでも恩着せがましく匂わされたのではかなわない。
(出典:阿刀田高『ナポレオン狂』)
類語
・横風(おうふう)
意味:偉そうに人を見くだす態度をとること。また、そのさま。大風。(出典:デジタル大辞泉)
・驕傲(きょうごう)
意味:おごりたかぶること。傍若無人な様子。倨傲(きょごう)。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・驕慢(きょうまん)
意味:おごり高ぶって人を見下し、勝手なことをすること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・傲慢(ごうまん)
意味:おごりたかぶって、人をあなどること。人をみくだして礼儀を欠くこと。また、そのさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・有難迷惑(ありがためいわく)
意味:表面はありがたいように見えるが、実際は迷惑であること。人の親切や好意がかえって迷惑に感じられること。(出典:精選版 日本国語大辞典)