良識
「彼は良識のある人だ」などのように使う「良識」という言葉。
「良識」は、音読みで「りょうしき」と読みます。
「良識」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「良識」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
良識の意味
「良識には次の意味があります。
・社会で一般的に承認されている健全な物の考え方。すぐれた判断力。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「良識」をわかりやすく言うと「健全な思考」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・残念ながら、読者はそう熱心に良識ある真実を求めているわけではない。
(出典:阿刀田高『詭弁の話術』)
・映画人がみな良識人だというのがおれたちのこの社会ではないのかい。
(出典:筒井康隆,横尾忠則『美藝公』)
・店を移って案内状を出さなかったのは、まち子の良識というものだった。
(出典:阿部牧郎『誘惑街の女たち』)
・良識と誠意のある人たちなら、そのことを今もおぼえているにちがいない。
(出典:ルソー/桑原武夫訳『告白(下)』)
・医者というのは大体に於て良識ある人間ばかりで無茶なことはしないものだ。
(出典:福永武彦『第一随筆集 別れの歌』)
類語
・知識(ちしき)
意味:知ること。認識・理解すること。また、ある事柄などについて、知っている内容。(出典:デジタル大辞泉)
・常識(じょうしき)
意味:一般の社会人が共通にもつ、またもつべき普通の知識・意見や判断力。(出典:デジタル大辞泉)
・通念(つうねん)
意味:一般に共通した考え。ふつうとなっている考え。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・思慮(しりょ)
意味:注意深く心を働かせて考えること。また、その考え。おもんぱかり。(出典:デジタル大辞泉)
・分別(ふんべつ)
意味:道理をよくわきまえていること。また、物事の善悪・損得などをよく考えること。(出典:デジタル大辞泉)