目礼
「目礼をしてその場を去った」などのように使う「目礼」という言葉。
「目礼」は、音読みで「もくれい」と読みます。
「目礼」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「目礼」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
目礼の意味
「目礼」には次の意味があります。
・目つきで会釈をすること。目つきで敬礼すること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「目礼」をわかりやすく言うと「目で礼をすること」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・あっけにとられてする二人の目礼をうけて、どこかに微笑を含んでいる。
(出典:吉川英治『鳴門秘帖』)
・二人のひとが帰ってゆくときに、お互いに目礼されただけだったと思います。
(出典:松本清張『球形の荒野 新装版(上)』)
・彼はロビーのほうへ歩きかけた由加利に目礼し、江美に近づいて行った。
(出典:深谷忠記『長崎・壱岐殺人ライン』)
・徳光は盛田の呼びかけに、返事をせず目礼してエレベーターの中に消えた。
(出典:佐藤正明『陽はまた昇る 映像メディアの世紀』)
・傍聴席の家族に目礼したり、笑顔を送ったりする余裕を見せていた。
(出典:読売新聞大阪社会部『逆転無罪 少年はなぜ罪に陥れられたか』)
類語
・御辞儀(おじぎ)
意味:頭を下げて礼をすること。頭を下げてするあいさつ。(出典:デジタル大辞泉)
・会釈(えしゃく)
意味:軽くあいさつや礼を交わすこと。また、そのあいさつや礼を示す所作。(出典:デジタル大辞泉)
・黙礼(もくれい)
意味:黙って敬礼すること。無言のままお辞儀すること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・叩頭(こうとう)
意味:(頭で地をたたく意から) 頭を地にすりつけておじぎをすること。また、頭をさげてかしこまること。叩首。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・敬礼(けいれい)
意味:敬意を表して、礼・挙手などをすること。また、その礼。(出典:デジタル大辞泉)