コンパクト
「コンパクトカー」などのように使う「コンパクト」という言葉。
英語では「compact」と表記します。
「コンパクト」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「コンパクト」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
コンパクトの意味
「コンパクト」には次の二つの意味があります。
1 小形で中身が充実していること。また、そのさま。
2 おしろい・パフなどを入れる鏡つきの小形の携帯用化粧用具。(出典:デジタル大辞泉)
それぞれの意味、使い方、類語については下記の通りです。
コンパクトの意味①「小形で中身が充実していること。また、そのさま。」
「コンパクト」の一つ目の意味は「小形で中身が充実していること。また、そのさま。」です。
単に小さいだけでなく、小さくて中身や内容が充実していることを言います。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・携帯電話といっても今みたいにコンパクトなサイズじゃない頃である。
(出典:中場利一『さあ、きょうからマジメになるぞ!』)
・他の部屋と同様、浴室もかなりコンパクトな作りになっていた。
(出典:小川洋子『妊娠カレンダー』)
・脳裏には自然に、コンパクトに編集されたこれまでの人生が流れ始めた。
(出典:鈴木光司『バースデイ』)
・地図にはコンパクトな案内図が印刷されており、一目で市内の要所が判別できる。
(出典:森村誠一『新・人間の証明(下)』)
類語
・ポケッタブル
意味:洋服のポケットに入るほど小型であるさま。(出典:デジタル大辞泉)
・ポケットサイズ
意味:ポケットに入るくらいの大きさ。ポケット型。袖珍(しゅうちん)。(出典:デジタル大辞泉)
・ポータブル
意味:持ち運びのできる大きさ・重さであること。また、そのものや、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・ハンディー
意味:大きさが手ごろで、扱いやすいさま。(出典:デジタル大辞泉)
コンパクトの意味②「おしろい・パフなどを入れる鏡つきの小形の携帯用化粧用具。」
「コンパクト」の二つ目の意味は「おしろい・パフなどを入れる鏡つきの小形の携帯用化粧用具。」です。
この意味では「小型の鏡付き化粧用具」を意味します。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・店の女の一人が、コンパクトの鏡に顔を映して化粧を直しはじめた。
(出典:吉行淳之介『私の東京物語』)
・今の彼女にはもう、コンパクトの中の自分しか見えてなかった。
(出典:機本伸司『神様のパラドックス』)
・片側には穴があき、弾丸は中のコンパクトに当たってとまっていた。
(出典:高木彬光『検事 霧島三郎』)
・バッグの中には古い写真が一枚と、コンパクトしか入っていない。(出典:乙一『平面いぬ。』)
類語
・ポーチ
意味:化粧品や小物を入れる小さな袋。(出典:デジタル大辞泉)
・ウエストポーチ
意味:ベルト式のひもが付いている小型のバッグ。腰に固定して用いる。(出典:デジタル大辞泉)
・巾着(きんちゃく)
意味:布や革などで作った、口をひもで締める小さな袋。金銭・薬などを入れて持ち歩いた。(出典:デジタル大辞泉)
・腰巾着(こしぎんちゃく)
意味:腰につける巾着。(出典:デジタル大辞泉)
・小物入れ(こものいれ)
意味:小さなものを入れておく入れ物。(出典:デジタル大辞泉)