翻意
「翻意させる」などのように使う「翻意」という言葉。
「翻意」は、音読みで「ほんい」と読みます。
「翻意」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「翻意」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
翻意の意味
「翻意」には次の意味があります。
・意志をひるがえすこと。決心をかえること。翻心。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「翻」の字には「急に変える」という意味があり、「翻意」は漢字の通り「意志を変えること」を意味します。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・そうなればいかに堕胎を望む親にしたところで、翻意するかも知れない。
(出典:楡周平『マリア・プロジェクト』)
・黒崎教授と二人がかりで慰留したのですが翻意していただけませんでした。
(出典:海堂尊『チーム・バチスタの栄光(下)』)
・夕食で顔を合わせるたびに、それとなく翻意を迫ったが、無駄であった。
(出典:梶山季之『族譜・李朝残影』)
・自分の言葉に自殺しようとしている人間を翻意させる力があるなどとは思っていない。
(出典:貴志祐介『黒い家』)
・もはや諌めるとか、意見して翻意させるといった段階ではないのを、ともは知った。
(出典:杉本苑子『影の系譜 豊臣家崩壊』)
類語
・変心(へんしん)
意味:心が変わること。また、その心。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・変節(へんせつ)
意味:節義を変えること。従来の自分の主義・主張を変えること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・翻心(ほんしん)
意味:心を変えること。考えをあらためること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・気移り(きうつり)
意味:関心や注意が一つのところに集中せず、他のものへと移ってゆくこと。(出典:デジタル大辞泉)
・浮気(うわき)
意味:一つのことに集中できず心が変わりやすいこと。また、そのさま。移り気。(出典:デジタル大辞泉)