手を切る
「付き合っていた相手と手を切る」などのように使う「手を切る」という言葉。
「手を切る」は、「てをきる」と読みます。
「手を切る」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「手を切る」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
手を切るの意味
「手を切る」には次の意味があります。
・関係を絶つ。縁を切る。多く、悪い関係・男女関係を断ち切る場合にいう。(出典:デジタル大辞泉)
多くは好ましくない相手との関係を清算する際に用いられる言葉です。
「手」は人と人との繋がりや結びつきを表しています。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・男はそれまで交際をしていた女性のすべてと手を切ることを約束した。
(出典:永沢光雄『AV女優(上)』)
・私はようやく幸福と手を切ることができたような気がしたのである。
(出典:坂口安吾『私は海をだきしめていたい』)
・英次お前が兄と手を切ることが誓えるなら俺はわかれてやってもいい。
(出典:武者小路実篤『愛慾・その妹』)
・私はやうやく幸福と手を切ることができたやうな気がしたのである。
(出典:坂口安吾『私は海をだきしめてゐたい』)
・少々負けて痛い目を見るくらい、博打と手を切るいい薬だと思っていた。
(出典:菊地秀行『幽剣抄』)
類語
・絶縁(ぜつえん)
意味: 関係を絶つこと。縁を絶ち切ること。(出典:デジタル大辞泉)
・離反(りえん)
意味:従っていたものなどが、そむきはなれること。(出典:デジタル大辞泉)
・絶交(ぜっこう)
意味:交際を絶つこと。(出典:デジタル大辞泉)
・生木を裂く(なまきをさく)
意味:相愛の男女をむりに別れさせる。強引に男女の間を裂く。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・袂を分かつ(たもとをわかつ)
意味:行動を共にした人と別れる。関係を断つ。離別する。(出典:デジタル大辞泉)