扶養
「家族を扶養する」などのように使う「扶養」という言葉。
「扶養」は、音読みで「ふよう」と読みます。
「扶養」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「扶養」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
扶養の意味
「扶養」には次の意味があります。
・たすけ養うこと。生活の面倒をみること。(出典:大辞林 第三版)
「扶養」をわかりやすく言うと「自力で生活できない者の面倒を見ること」という意味になります。
具体的には「子供」などが親に扶養されている者です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・母の扶養に関する費用も、秋子は少しも出していないが、姉はなにも咎めない。
(出典:長嶋有『タンノイのエジンバラ』)
・親には子供の扶養義務があると法律で定められている。
(出典:村上春樹『1Q84 BOOK1』)
・扶養家族がふえたというのに、相変わらず父親には仕事がなかった。
(出典:群ようこ『ネコの住所録』)
・彼からみると、この私は、力の及ぶかぎり長く母親を扶養した、模範的な息子だった。
(出典:カミュ/窪田啓作『異邦人』)
・家父長の権力は彼が家族を扶養し得るという経済的実力から来る。
(出典:戸坂潤『道徳の観念』)
類語
・養う(やしなう)
意味:生活の面倒をみる。(出典:大辞林 第三版)
・養育(よういく)
意味:養って成長させる。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・養護(ようご)
意味:特別に保護を加えながら成長を助けること。(出典:大辞林 第三版)
・養老(ようろう)
意味:老人をいたわり世話すること。(出典:デジタル大辞泉)
・養成(ようせい)
意味:やしない育てること。(出典:精選版 日本国語大辞典)