侮る
「敵を侮る」などのように使う「侮る」という言葉。
「侮る」は、訓読みで「あなどる」と読みます。
「侮る」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「侮る」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
侮るの意味
「侮る」には次の意味があります。
・人を軽くみてばかにする。(出典:人を軽くみてばかにする。)
「侮る」をわかりやすく言うと「相手のことを見下してばかにすること」や「軽蔑すること」となります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・私はいつのまにか愛の心を軽んじ侮るようになっていたのである。
(出典:和辻哲郎『転向』)
・隊士たちはみな、奴の強さを畏れつつ、奴の品性の卑しさを侮っていた。
(出典:浅田次郎『壬生義士伝 上』)
・乱戦にさえならなければ、彼らの機動力は侮りがたいものがあるはずだった。
(出典:水野良『ロードス島戦記 5 王たちの聖戦』)
・ただこの二人を出会わせたときの化学変化は、侮れないものがある。
(出典:入間人間『電波女と青春男 第04巻』)
・彼は侮られて人に捨てられ、悲しみの人で病を知っていた。
(出典:竹下節子『パリのマリア』)
類語
・蔑む(さげすむ)
意味:他人を、自分より能力・人格の劣るもの、価値の低いものとみなす。(出典:デジタル大辞泉)
・卑しめる(いやしめる)
意味:下品な、とるに足りないものとして見下げる。(出典:デジタル大辞泉)
・舐める(なめる)
意味:人を馬鹿にして無礼な態度をとる。(出典:大辞林 第三版)
・軽んじる(かろんじる)
意味:価値や意味があるものとしてみない。(出典:デジタル大辞泉)
・見縊る(みくびる)
意味:たいしたことはないとあまく見る。(出典:大辞林 第三版)