感銘
「感銘をうける」などのように使う「感銘」という言葉。
「感銘」は、音読みで「かんめい」と読みます。
「感銘」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「感銘」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
感銘の意味
「感銘」には次の意味があります。
・忘れられないほど深く感じること。心に深く刻みつけて忘れないこと。(出典:デジタル大辞泉)
「感銘」をわかりやすく言うと、「忘れることが出来ないほど深く感動すること」という意味です。
「肝銘」と表記する場合もあります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・その表情は対戦者の素晴らしい動きに感銘を受けた喜びそのものだ。
(出典:言乃葉『出席番号32番 衛宮』)
・われわれの感銘を表現するには、どんな言葉をもってしても十分ではない。
(出典:ホーガン『創世記機械械』)
・文章そのものが、ここでは、筆者のうけた正直な感銘深さを示していた。
(出典:宮本百合子『歌声よ、おこれ』)
・彼の言葉は一同にある種の感銘を与えたらしく、一瞬間沈黙があたりを領した。
(出典:ドストエフスキー/北垣信行訳『罪と罰(上)』)
・私は、祖母の恋物語を聞いて、ある感銘を受けずにはいられませんでした。
(出典:菊池寛『ある恋の話』)
類語
・感動(かんどう)
意味:強い感銘を受けて深く心を動かすこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・感激(かんげき)
意味:物事に深く感じてふるいたつこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・陶酔(とうすい)
意味:うっとりするほど心を奪われること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・胸を打つ(むねをうつ)
意味:感動させられる。感嘆する。(出典:大辞林 第三版)
・胸に迫る(むねにせまる)
意味:思いが胸に満ちていっぱいになる。(出典:大辞林 第三版)