言わずもがな
「内容は言わずもがな伝わっている」などのように使う「言わずもがな」という言葉。
「言わずもがな」は、訓読みで「いわずもがな」と読みます。
「言わずもがな」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「言わずもがな」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
言わずもがなの意味
「言わずもがな」には次の意味があります。
・言うまでもなく。もちろん。(出典:デジタル大辞泉)
つまり「言わずもがな」とは、言わなくても当然ということです。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・改めて言わずもがなのことを口に出しているので当然、誰も返事をしない。
(出典:有沢まみず『いぬかみっ!9』)
・最終的な出口は当然紙の上、そんなことは言わずもがなですませている。
(出典:富田倫生『青空のリスタート』)
・言わずもがなのことを言って連中の失笑を買うのはいやだったのだ。
(出典:富野由悠季『Zガンダム 星を継ぐ者』)
・言わずもがな、誰しも先にいった家族、家臣の後を追うつもりであった。
(出典:茶屋二郎『遠く永い夢(下)-関ヶ原 戦勢逆転の真実』)
・それから、言わずもがなのことだが、急に金遣いを荒くしない方がいい。
(出典:森村誠一『棟居刑事の断罪』)
類語
・灼然(しゃくぜん)
意味:あきらかなさま。明白なさま。判然。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・当然(とうぜん)
意味:それがあたりまえであるさま。(出典:デジタル大辞泉)
・歴然(れきぜん)
意味:まぎれもなくはっきりしているさま。(出典:デジタル大辞泉)
・瞭然(りょうぜん)
意味:はっきりしていて疑いのないさま。明白であるさま。(出典:デジタル大辞泉)
・明白(めいはく)
意味:あきらかで疑う余地のないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)