傲岸
「傲岸な態度」などのように使う「傲岸」という言葉。
「傲岸」は、音読みで「ごうがん」と読みます。
「傲岸」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「傲岸」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
傲岸の意味
「傲岸」には次の意味があります。
・おごり高ぶって、いばっていること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
言い換えると、「傲岸」は「おごり高ぶっていばり、へりくだらないこと」を意味します。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・この傲岸で豊満な男の体のそばにいると、いろいろなことが忘れられた。
(出典:開高健『青い月曜日』)
・それほどの冷やかさとつきはなすような傲岸さがその女から発していた。
(出典:K.H.シェール,クラーク・ダールトン/松谷健二訳『宇宙英雄ローダン・シリーズ 1 大宇宙を継ぐ者』)
・さきほどの傲岸な面魂はどこかに消えて、妙に物思わしげな顔色だった。
(出典:横溝正史『金田一耕助全集 横溝正史 「毒の矢」 v0.9』)
・自分の思い通りにならぬことは、この世にひとつもない、といった傲岸な態度であった。
(出典:柴田錬三郎『われら九人の戦鬼 (中)』)
・彼の一見傲岸にして不屈な自信は実は最も単純にして動物的な敵意にすぎないのであつた。
(出典:坂口安吾『吹雪物語』)
類語
・傲慢(ごうまん)
意味:おごりたかぶって人を見くだすこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・不遜(ふそん)
意味:へりくだる気持ちがないこと。思いあがっていること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・倨傲(きょごう)
意味:おごり高ぶること。また、そのさま。傲慢。(出典:デジタル大辞泉)
・高慢(こうまん)
意味:自分は才能、能力、容貌などがすぐれているとうぬぼれ、得意がること。また、そのさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・驕慢(きょうまん)
意味:おごり高ぶって人を見下し、勝手なことをすること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)