不十分
「証拠不十分」などのように使う「不十分」という言葉。
「不十分」は、音読みで「ふじゅうぶん」と読みます。
「不十分」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「不十分」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
不十分の意味
「不十分」には次の意味があります。
・足りないところのあること。完全でないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
「不十分」とは、簡単に言うと十分でない、満たされていないと言う意味です。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・それは明かに愛の要求に対する私の感受性が不十分であるからである。
(出典:有島武郎『惜みなく愛は奪う』)
・又事実その油絵にはまだ色彩に不十分なもののある事は争はれなかつた。
(出典:高村光太郎『智恵子抄』)
・それに対して、瞳子ちゃんの家出を答えに挙げただけでは不十分だろう。
(出典:今野緒雪『マリア様がみてる 25 大きな扉 小さな鍵』)
・しかしながら両者の関係をただ相関的であるというのは不十分である。
(出典:三木清『哲学入門』)
・検査物が失われてみて、初めて検査が不十分だったことに気づいたのである。
(出典:森村誠一『腐蝕の構造』)
類語
・未熟(みじゅく)
意味:学問や技術などの経験・修練がまだ十分でないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・不完全(ふかんぜん)
意味:欠けたり十分でないところがあったりして、完全でないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・半人前(はんにんまえ)
意味:一人前の半分の働きしかしないこと。未熟であること。(出典:デジタル大辞泉)
・中途半端(ちゅうとはんぱ)
意味:始めた物事が完了しないでいること。態度などが徹底せず、どっちつかずの状態であること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・不見識(ふけんしき)
意味:見識に欠けること。判断力に乏しく、しっかりした考えのないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)