比較的
「比較的楽な仕事」などのように使う「比較的」という言葉。
「比較的」は、音読みで「ひかくてき」と読みます。
「比較的」とは、どのような意味の言葉でしょうか？
この記事では「比較的」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
比較的の意味
「比較的」には次の意味があります。
・他の同種のものや一般的基準とくらべてみたときに判断されるさま。（出典：デジタル大辞泉）
「比較的」とは、二つのものを比較して、どちらかと言うと、と言う意味で使われる言葉です。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・意識界のどの部分も比較的自由に焦点になり得ると云う意味であります。
（出典：夏目漱石『創作家の態度』）
・この地点からの歩行が比較的容易だったことが、私の頭に奇妙に働いた。
（出典：ラヴクラフト・ハワード・フィリップス『時間からの影』）
・それにはこちらの監視が、比較的自由に行える地点を選ばねばならない。
（出典：平野零児『私が張作霖を殺した』）
・比較的近いところにある二十個ばかりの惑星の一つを選んでもよかったのだ。
（出典：E・E・スミス『創元版 スカイラーク・シリーズ(全4巻) 4 スカイラーク対デュケーヌ』）
・そして母は比較的明るい印象を娘の表情から得てゐたものらしかつた。
（出典：神西清『青いポアン』）
類語
・割合（わりあい）
意味：他の物事や場合に比べてそれらの程度を超えているさま。（出典：デジタル大辞泉）
・結構（けっこう）
意味：完全ではないが、それなりに十分であるさま。（出典：デジタル大辞泉）
・まあまあ
意味：十分ではないが、一応は満足できるさま。（出典：デジタル大辞泉）
・それなり
意味：いちおうそれはそれとして認められること。それ相応。（出典：デジタル大辞泉）
・割に（わりに）
意味：思ったよりも。（出典：デジタル大辞泉）
