胆力
「彼女は胆力のある人物だ」などのように使う「胆力」という言葉。
「胆力」は、音読みで「たんりょく」と読みます。
「胆力」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「胆力」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
胆力の意味
「胆力」には次の意味があります。
・事にあたって、恐れたり、尻ごみしたりしない精神力。ものに動じない気力。きもったま。(出典:デジタル大辞泉)
「胆力」は「たんりき」と読む場合もあります。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・胆力を資本にして、性命を賭してやっていたというわけでございますね。
(出典:森鴎外訳『諸国物語(上)』)
・そういうものの師匠になるには、やはり胆力が座っていなければならない。
(出典:大岡信『名句歌ごよみ[恋]』)
・これを見てもまだ戦う意志が萎えないと は、この男の胆力も桁外れだ。
(出典:安井健太郎『ラグナロク 第1巻 黒き獣』)
・この胆力があってこそ、集団の中で指導力を発揮できるのである。
(出典:鹿島茂『セーラー服とエッフェル塔』)
・そしてこれ丈の胆力があれば、此女を女房にすればどんな事でも出来るだらう。
(出典:出口王仁三郎『霊界物語 第五五巻 真善美愛 午の巻』)
類語
・気骨(きこつ)
意味:自分の信念を守って、どんな障害にも屈服しない強い意気。(出典:デジタル大辞泉)
・気概(きがい)
意味:困難にくじけない強い意志・気性。(出典:デジタル大辞泉)
・強気(つよき)
意味:気が強いこと。積極的な態度に出ること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・度胸(どきょう)
意味:物事を恐れない心。気おくれしない精神力。きもったま。(出典:デジタル大辞泉)
・負けん気(まけんき)
意味:負けたくないと思う気持ち。(出典:デジタル大辞泉)