強心臓
「彼は強心臓の持ち主だ」などのように使う「強心臓」という言葉。
「強心臓」は、音読みで「きょうしんぞう」と読みます。
「強心臓」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「強心臓」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
強心臓の意味
「強心臓」には次の意味があります。
・度胸があって何事も恐れないこと。また、恥知らずで厚かましいこと。(出典:デジタル大辞泉)
「強心臓」という言葉をわかりやすく言うと、「滅多なことには動じない」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・人を人とも思わない強心臓の女ピアニストだといううわさもきいていたが、全然そんなことはない。
(出典:岩城宏之『棒ふりのカフェテラス』)
・まっすぐ前をみながら、強心臓で気づかぬふりを貫いている。
(出典:佐藤賢一『王妃の離婚』)
・その圧力に抗するだけの強心臓を、はたしてルイ十二世は持ち合わせているだろうか。
(出典:佐藤賢一『王妃の離婚』)
・彼の雄弁や強心臓は、そのような性癖の属性であり、自己顕示性の単純素朴な発露である。
(出典:豊田穣『松岡洋右――悲劇の外交官――(下)』)
・いくらぼくが詭弁をろうするのが巧みであっても、現金輸送車を襲うのを正義の行為と論じるほどの、強心臓の持ちあわせはない。
(出典:山田正紀『ふしぎの国の犯罪者たち』)
類語
・度胸(どきょう)
意味:物事を恐れない心。気おくれしない精神力。(出典:デジタル大辞泉)
・肝っ玉(きもったま)
意味:肝と魂。特に、物に動じない精神力。(出典:デジタル大辞泉)
・胆力(たんりき)
意味:事にあたって、恐れたり、尻ごみしたりしない精神力。ものに動じない気力。(出典:デジタル大辞泉)
・勇気(ゆうき)
意味:いさましい意気。困難や危険を恐れない心。(出典:デジタル大辞泉)
・勇敢(ゆうかん)
意味:勇気があり、危険や困難を恐れないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)