疎む
「あの日から友人を疎むようになった」などのように使う「疎む」という言葉。
「疎む」は、訓読みで「うとむ」と読みます。
「疎む」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「疎む」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
疎むの意味
「疎む」には次の意味があります。
・ いやだと思う。嫌って遠ざける。うとんずる。(出典:デジタル大辞泉)
「疎む」「疎ましい」「疎んじる」であれば、上記と似たような意味で使われます。
しかし「疎い」の場合は、「よく知らない・事情に詳しくない」という意味で使われるので、注意が必要です。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・ここへ来るまでの彼はあらゆる人々から疎んじられ、追い払われてきた。
(出典:服部まゆみ『一八八八 切り裂きジャック』)
・力がある〜それだけで危険な ものとして、疎まれねばならないのだ。
(出典:冴木忍『カイルロッドの苦難 8 やさしさは風の調べ』)
・彼が酒を飲んでいないということも、客に疎んじられる原因ではないかと思った。
(出典:フィッツジェラルド/野崎孝訳『グレート・ギャツビー』)
・人を嫌い、人に疎まれ、謀り事をもって世を追われた男が地次源兵衛であった。
(出典:菊地秀行『幽剣抄』)
・言葉とは裏腹に、彼も彼の組織も、香澄たちの存在を疎んじている。
(出典:三雲岳斗『レベリオン 第1巻』)
類語
・うとんずる
意味:嫌って、よそよそしくする。(出典:デジタル大辞泉)
・忌む(いむ)
意味:嫌って、避ける。(出典:デジタル大辞泉)
・虫が好かない(むしがすかない)
意味:なんとなく気にくわない。(出典:デジタル大辞泉)
・疎ましい(うとましい)
意味:好感がもてず遠ざけたい。(出典:デジタル大辞泉)
・いけ好かない(いけすかない)
意味:非常に気にくわない。(出典:デジタル大辞泉)