免罪符
「免罪符にはならない」などのように使う「免罪符」という言葉。
「免罪符」は、音読みで「めんざいふ」と読みます。
「免罪符」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「免罪符」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
免罪符の意味
「免罪符」には次の意味があります。
・罪や責めをまぬがれるためのもの。(出典:デジタル大辞泉)
「免罪符」には「カトリック教会が善行(献金など)を代償として信徒に与えた一時的罪に対する罰の免除証書。中世末期、教会の財源増収のため乱発された。1517年、聖ピエトロ大聖堂建築のための贖宥に対しルターがこれを批判、宗教改革の発端となった。贖宥状。(出典:デジタル大辞泉)」という意味があり、上記のような意味に派生していきました。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・それを着ていれば日本国では全ての免罪符になるのではないかという気がした。
(出典:群ようこ『撫で肩ときどき怒り肩』)
・非難されることで心の痛みを感じて、それをもって免罪符としたかったのだ。
(出典:林亮介『和風Wizardry純情派 1』)
・そのひと言を免罪符にして、キエルは後ろ暗い感情に蓋をしようとした。
(出典:福井晴敏『∀ガンダム(下)』)
・個人の都合があるっていうのは別に免罪符にはならない。
(出典:入間人間『電波女と青春男 第2巻』)
・妻に浮気でもさせて、自分の勝手なふるまいに対する免罪符にしようとしている。
(出典:南里征典『田園調布真紅夫人』)
類語
・温情(おんじょう)
意味:あたたかで情け深い心。また、情け深くあたたかなさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・黙認(もくにん)
意味:だまってみとめること。暗黙のうちに許すこと。また、知らないふりをして見のがすこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・勘弁(かんべん)
意味:他人の過失や要求などを許してやること。堪忍。(出典:デジタル大辞泉)
・酌量(しゃくりょう)
意味:酒または米などの量をはかること。転じて、決定、処分などにあたって事情をよく考慮すること。斟酌。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・寛容(かんよう)
意味:心がひろくて、他人の言動をよく受け入れること。他人の罪過をきびしくとがめだてしないこと。また、そのさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)