劇的
「劇的な変化」などのように使う「劇的」という言葉。
「劇的」は、音読みで「げきてき」と読みます。
「劇的」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「劇的」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
劇的の意味
「劇的」には次の意味があります。
・演劇らしい要素のあるさま。演劇を見て緊張したり感激したり印象づけられたりするのに似た状態。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「劇的」を簡単に言うと、劇を見ているように非常に感動的な場面のことです。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・かれは一番劇的効果のある瞬間までこの事実を発表したくなかったのだ。
(出典:横溝正史『金田一耕助全集 [金田一耕助ファイル2] 横溝正史 「本陣殺人事件」』)
・ある若者が魔法にかかった鳥を撃ったら実に劇的な結果になった話である。
(出典:サキ『ザ・ベスト・オブ・サキI』)
・ですから、ここは進化の劇的な過程を実際に観察出来るところなのです。
(出典:高田宏『木に会う』)
・それは人類が体験したもっとも劇的な事件だったといえるであろう。
(出典:光瀬龍『紐育、宜候-SF〈太平洋戦争〉』)
・自分がすべての鍵を握っている劇的なその日を夢見て幾度も陶然とした。
(出典:藤堂志津子『熟れてゆく夏』)
類語
・ドラマチック
意味:波瀾万丈であるさま。感動的・印象的であるさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・波乱万丈(はらんばんじょう)
意味:はげしい変化に富んでいること。また、そのさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・感動(かんどう)
意味:ある物事に深い感銘を受けて強く心を動かされること。(出典:デジタル大辞泉)
・感激(かんげき)
意味:強く心に感じて、気持ちがたかぶること。(出典:デジタル大辞泉)
・印象的(いんしょうてき)
意味:強く心に刻みつけられるさま。(出典:デジタル大辞泉)