残虐
「残虐な事件」などのように使う「残虐」という言葉。
「残虐」は、音読みで「ざんぎゃく」と読みます。
「残虐」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「残虐」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
残虐の意味
「残虐」には次の意味があります。
・人や生き物に対してする行為のむごたらしいこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
「残虐」をわかりやすく言うと「人間や生き物などに対してする行為が酷く、むごいこと」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・彼らがどうしてこのように残虐な犯罪人に成長していったのであろうか。
(出典:中村希明『犯罪の心理学』)
・また恨みを持つ者と簡単には言うが、それにしては殺し方が残虐すぎる。
(出典:酒見賢一『ピュタゴラスの旅』)
・彼らの神にさからう者に対しては、どんな残虐なまねをしてもよいのだ。
(出典:田中芳樹『アルスラーン戦記4』)
・ここにいるのは残虐な化け物であって、慈悲の必要な子供などではない。
(出典:小野不由美『屍鬼(下)』)
・するときみは、彼の恩を忘れ、残虐な計画を立て、これを実行に移した。
(出典:ラヴクラフト『ラヴクラフト全集2-7 チャールズ・ウォードの奇怪な事件-5-悪夢と消散』)
類語
・残忍(ざんにん)
意味:無慈悲なことを平気ですること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・暴虐(ぼうぎゃく)
意味:むごいことをして人を苦しめること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・凄惨(せいさん)
意味:目をそむけたくなるほどいたましいこと。ひどくむごたらしいこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・サディスティック
意味:サディズムの性向を持つさま。嗜虐的なさま。加虐的。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・猟奇的(りょうきてき)
意味:怪奇・異常をわざわざ捜し求めるさま。残忍さやスリルを求める気持を満足させるようなさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)