訣別
「友人と訣別する」などのように使う「訣別」という言葉。
「訣別」は、音読みで「けつべつ」と読みます。
「訣別」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「訣別」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
訣別の意味
「訣別」には次の意味があります。
・いとまごいをして別れること。また、きっぱりと別れること。(出典:デジタル大辞泉)
「訣別」をわかりやすく言うと「完全に別れそれ以降関わらないこと」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・いずれにしても、この手紙を書いてムッソリーニは妻への訣別を告げた。
(出典:木村裕主『ムッソリーニの処刑』)
・諸君からの訣別宣言を受け取ったとき生きていた人間は、もう誰もいない。
(出典:森岡浩之『星界シリーズ 1 星界の断章 I』)
・代々に亙って、共に生活してきた者との訣別の気持とは異なるものである。
(出典:松下竜一『砦に拠る』)
・それで、私は、それ迄の人生への訣別の日を設定することにしたの。
(出典:梶尾真治『百光年ハネムーン』)
・訣別の手紙のつもりだったのが送ってから考えてみれば恋慕の手紙になっているのでした。
(出典:吉田知子『無明長夜』)
類語
・辞去(じきょ)
意味:別れのあいさつをして立ち去ること。(出典:デジタル大辞泉)
・離別(りべつ)
意味:人と別れること。別離。(出典:デジタル大辞泉)
・離縁(りえん)
意味:夫婦や養親子の関係を絶つこと。(出典:デジタル大辞泉)
・絶縁(ぜつえん)
意味:関係を絶つこと。縁を絶ち切ること。(出典:デジタル大辞泉)
・疎遠(そえん)
意味:遠ざかって関係が薄いこと。音信や訪問が久しく途絶えていること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)