灯籠
「灯籠を流すお祭り」などのように使う「灯籠」という言葉。
「灯籠」は、音読みで「とうろう」と読みます。
「灯籠」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「灯籠」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
灯籠の意味
「灯籠」には次の意味があります。
・灯明を安置するための用具。古くインドでは竹や瓦で作られたらしいが、日本では青銅製や石造のものが多い。台灯籠・釣り灯籠があり、現在は多く装飾用。盂蘭盆には切り子灯籠の類が用いられる。(出典:デジタル大辞泉)
つまり、「灯籠」とは「灯の籠」と書くように、「灯火が風で消えないようにするための、金属や木、石などでできた囲い」のことを指します。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・やがて、灯籠は残すところあと三つとなり、周囲はかなり暗くなっていた。
(出典:吉村達也『ついてくる』)
・家を囲むようにして立っていた無数の影は灯籠ではない。
(出典:乙一『平面いぬ。』)
・柱ごとにつるされた掛け灯籠の灯りが、女たちの顔を照らしていた。
(出典:滝口康彦『猿ヶ辻風聞』)
・袖形灯籠自体が、当時のデザインとしては個性的なのだし。
(出典:柄刀一『400年の遺言 死の庭園の死』)
・人声の様子からすると、灯籠船でも燃え上ったのだろうか。
(出典:石牟礼道子『十六夜橋』)
類語
・雪見灯籠(ゆきみどうろう)
意味:石灯籠の一。丈が低く、笠が大きく、短い3本脚をもつもの。庭園で用いられる。(出典:デジタル大辞泉)
・回り灯籠(まわりどうろう)
意味:外枠に薄紙や布を張り、内側にいろいろな形を切り抜いた円筒を立て、中心にろうそくを立てた灯籠。(出典:デジタル大辞泉)
・提灯(ちょうちん)
意味:足元を照らすために持ち歩いたり、標識として備えつけたりするもの。初めは木枠や籠に紙を張ったものであったが、のち、細い竹ひごの骨に紙を張り、中にろうそくを立てて用い、折り畳めるようにした。(出典:デジタル大辞泉)
・灯台(とうだい)
意味:昔の室内照明器具。上に油皿をのせ、灯心を立て火をともす木製の台。(出典:デジタル大辞泉)
・行灯(あんどん)
意味:小型の照明具。木などで枠を作って紙を張り、中に油皿を置いて点灯するもの。(出典:デジタル大辞泉)