特製
「特製のフライパン」などのように使う「特製」という言葉。
「特製」は、音読みで「とくせい」と読みます。
「特製」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「特製」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
特製の意味
「特製」には次の意味があります。
・特に注意して製造すること。他と異なる質や形につくること。また、そのもの。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「特製のフライパン」は「特に注意して製造されたフライパン」という意味です。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・特製サンドイッチを作ってもらって、やっと店を脱出することができた。
(出典:野沢尚『龍時(リュウジ)2―3』)
・机の上に半分包み紙を取った幾冊かの特製本を彼は見たのだった。
(出典:ドーデ/大久保和郎訳『月曜物語』)
・その首のところに、人間が乗るための特製の鞍が置かれているのが見える。
(出典:水野良『ロードス島戦記 5 王たちの聖戦』)
・その上お笑い草にも君が僕をゆるしてくれるという特製の希望もあるんだ!
(出典:ランボー/金子光晴訳『イリュミナシオン』)
・而して老体の学校に往復せらるるに特製の自動車でも提供したしと思う。
(出典:山田風太郎『戦中派虫けら日記』)
類語
・上製(じょうせい)
意味:つくりが普通より上等であること。また、そのもの。(出典:デジタル大辞泉)
・謹製(きんせい)
意味:心をこめ、つつしんで作ること。また、その製品。多く、食品の製造業者が用いる。(出典:デジタル大辞泉)
・オートクチュール
意味:高級衣装店。特にパリの高級衣装店協会に加盟している店のこと。(出典:デジタル大辞泉)
・栄華(えいが)
意味:権力や財力によって世に時めき、栄えること。また、ぜいたくをすること。(出典:デジタル大辞泉)
・豪奢(ごうしゃ)
意味:おごってはでやかなこと。非常にぜいたくなさま。豪華。驕奢。(出典:精選版 日本国語大辞典)