順延
「雨天順延」などのように使う「順延」という言葉。
「順延」は、音読みで「じゅんえん」と読みます。
「順延」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「順延」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
順延の意味
「順延」には次の意味があります。
・順次に予定の期日を延ばすこと。日をおって延期すること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「順延」と似た言葉に「延期」があります。両社の違いは「延期」は期日・期限を単に先に延ばすのに対し、「順延」は順繰りに先に延ばすことです。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・アポロの打上げは雨のため順延などというニュースは聞いたことがなかった。
(出典:江國滋『アメリカ阿呆旅行わん・つう・すりー』)
・果然雨天順延となつて私の旅行日程にもまた一日の狂ひが生じて来た。
(出典:北原白秋『日本ライン』)
・「雨天順延の戦争か」 「ちょうどよかった」D・D浜田が手を打った。
(出典:筒井康隆『48億の妄想』)
・雨で順延になったゲームがシーズンの最後に組み込まれ、そのためこの年は十月の中旬になっても全試合が消化できずにいた。
(出典:山際淳司『男たちのゲームセット』)
・雨でも降ってくれて、対巨人の四戦目が、順延してくれたらと思ったりしたのだが、今日も、快晴のようだった。
(出典:西村京太郎『消えたエース』)
類語
・延期(えんき)
意味:期日や期限を延ばすこと。(出典:デジタル大辞泉)
・猶予(ゆうよ)
意味:実行の日時を延ばすこと。(出典:デジタル大辞泉)
・遅延(ちえん)
意味:予定された期日や時間におくれること。また、長引くこと。(出典:デジタル大辞泉)
・延引(えんいん)
意味:物事を先に延ばすこと。遅らせること。(出典:デジタル大辞泉)
・延滞(えんたい)
意味:物事が順調に進まないで、とどこおること。(出典:デジタル大辞泉)