滅私奉公
「滅私奉公的な自己犠牲」などのように使う「滅私奉公」という言葉。
「滅私奉公」は、音読みで「めっしほうこう」と読みます。
「滅私奉公」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「滅私奉公」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
滅私奉公の意味
「滅私奉公」には次の意味があります。
・私心を捨て去って公のために尽くすこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
第二次大戦中、日本国民の心がけるべきこととしてスローガンとされた語でもあります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・それが滅私奉公が売りのお前がその対象である僕に向けて浮かべる笑顔か!
(出典:西尾維新『物語シリーズ 2 化物語(下)』)
・奴隷のように滅私奉公をするところが会社ではありません。
(出典:岩月謙司『女は男のどこを見ているか』)
・滅私奉公ということばが、そういう男女間の感情の上にも徹底していたのが武士階級だ。
(出典:五味康祐『薄桜記』)
・一般には口では滅私奉公を唱えるが、本当にそうなっていない。
(出典:草柳大蔵『特攻の思想 大西瀧治郎伝』)
・それはかつての日本の武士や軍人の「滅私奉公」に似ている。
(出典:呉善花『続 スカートの風』)
類語
・献身的(けんしんてき)
意味:自分のことを顧みず、心身ともにささげるほど他のために尽くすさま。(出典:デジタル大辞泉)
・利他主義(りたしゅぎ)
意味:利己主義に対して、他人の幸福・利益を第一の目的として行為するように勧める考え方。利他説。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・忠肝義胆(ちゅうかんぎたん)
意味:忠節をまもり正義を貫こうとする固い決意。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・殉教(じゅんきょう)
意味:信仰する宗教のために、自己の生命を犠牲にすること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・骨身を惜しまず(ほねみをおしまず)
意味:苦労をいとわず。(出典:デジタル大辞泉)